多汗症の治療方法で、患部に塩化アルミニウムを塗るという比較的簡単な方法があります。
塩化アルミニウムは市販されていないので、通常皮膚科などで処方してもらう必要があります。
塩化アルミニウムはそのままでは濃いので、精製水を使い薄めて使用します。
できるだけ汗をかいていない状態で皮膚に直接塗ります。
塗った後は1時間くらい汗をかかないように注意しなければいけません。
汗をかくと塩化アルミニウムが流れ落ちたり、汗と混ざりかぶれたりしてしまうことがあります。
就寝前に塗って、翌朝塗ったところを洗い流すのが効果的だと思われます。
手のひらや足の裏に塗った場合は、手袋、靴下を着用することで
寝具などに塩化アルミニウムが付着するのを防ぐことができます。
この方法で毎日塗り続けると、1~2週間ほどで多汗症を軽減する効果が現れ、
一度効果が現れるとしばらくは効き目が持続します。
効果が現れた時点で一旦中止し、効果がなくなるまで待ちます。
そして効果がなくなったらまた繰り返します。
かゆみやかぶれを起こす場合があるので、使用する際は多汗症を治療する医師の指導のもと、
注意を守りながら使用することが大切です。