内視鏡手術

内視鏡手術とは、皮膚に小さな傷をつけ、そこからカメラのついた細い管を入れて
患部を見ながら手術する方法です。
手掌多汗症の場合、わきの下の皮膚を2~4ミリほど切りカメラを胸腔に入れ、交感神経を切断します。
手術時間は20分~30分程度と短時間で行われ、傷跡もほとんど目立ちません。

内視鏡手術のメリットは傷が小さいこと、手術時間が短いことです。
手術当日に帰宅でき翌日から普段の生活に戻れます。

しかし、手術には副作用がでる可能性もあります。
手のひらの汗は確実に減り、それに伴い他の箇所の汗も少なくなります。
しかし、発汗は体温を下げる効果を持っているため、
汗が少なくなったことにより顔などが熱く感じることがあります。
また、手術後に胸や胴や大腿部の汗が多くなることがあります。これを代償性発汗と呼びます。
代償性発汗の個人差は大きく、どの程度の汗が出るかということは明確に言えません。
また、手術後に手のひらがカサカサになって保湿液が欠かせないという人が多く、
特に冬にはひび割れなどができることもあるようです。
手術による副作用やリスクが生じる可能性もあるので十分理解してから行うようにしてください。