副乳多汗症

副乳多汗症は局所性多汗症の一種だと言われ、主に女性に現れます。
生理前などに、わきが腫れたように感じたり、軽い痛みを生じる特徴があります。
このような症状が起こる原因は、副乳にあります。
副乳とは、退化してしまった乳房であり、女性の5%、男性の2%が副乳を持っているそうです。
外見からわかる副乳を持つ人は少なく、ほくろ等と見間違えることもありますが、
わきの下近くに出る例が多いようです。

わきの下にできた副乳の乳腺組織は発汗作用が強いため、多汗症となるケースが見られます。
副乳多汗症は、わきがも併発する多汗症の一つです。

わきがの症状に関しては、軽度から重度のものまで人によって様々です。
さらに生理前などホルモンバランスが乱れやすい時期に起こりやすく、
ストレスなどにより症状に拍車をかけることもあります。
汗をかくことに敏感になり、汗を意識しすぎてしまうと、
周りの目が気になり、症状がさらに促進されるという悪循環にも陥ります。

生理前にわきが腫れるといった症状が起こり、しかも多汗症の症状を発症すれば、
それは副乳多汗症である可能性が非常に高いです。
副乳多汗症は、原因となる副乳を切除しない限り治療は見込めないと言われています。
手術に臨むことを決意した場合でも、まずは医師と良く診断してから行うようにしましょう。