全身ではなく、身体の特定の部分に大量の汗をかく症状を局所性多汗症と呼びます。
局所性多汗症でよくみられるのが、
手のひらに汗をかく手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)、
足の裏に汗をかく足蹠多汗症(そくせきたかんしょう)、
わきに汗をかく腋窩多汗症(えきかたかんしょう)があります。
他にも頭や顔など特定の部位に汗をかく症状です。
「多汗症の重症度チェック」でも解説していますが、過剰な発汗は、書類にしみを生じさせたり、
携帯電話など電気機器が故障する原因となることもあります。
また、握手を拒むなど精神的にストレスになってしまい、
ますます汗をかくという悪循環に陥る場合もあります。
局所性多汗症は、特定の箇所に汗をかく場合もありますが、
多くの場合二箇所、三箇所同時に発汗することが多いです。
特に手のひら、足の裏、わきの下は同時に発汗することが多いです。
多汗症の方で、わきがを気にされる方は多いですが、
両者は全く別の症状なので混同しないように注意してください。
しかし、わきがの人はこの局所性多汗症を併発しているケースが多いようです。
局所性多汗症は自律神経の乱れとともに精神的な面が原因となると考えられるため、
治療方法も手術のような物理的な治療から精神面の治療に至るまで様々なものが行われています。
他の病気が原因で発症していることがありますので、必ず医師の診断を受けるようにしましょう。